今年も桜の季節がやって来た。
開花宣言が出てから満開になるまでの10日間ほどは、一年の中で一番好きな季節だ。
毎年、それまで一度も行ったことのない場所を選んでお花見に出かけている。
今回はずっと前から気になっていた小湊鉄道に行ってみることにした。
小湊鉄道とは
小湊鉄道は、千葉県市原市の五井駅から大多喜町の上総中野駅を結んでいる。
今では珍しいディーゼルカーで、大正〜昭和に建てられた木造の駅舎もあり、レトロな雰囲気が人気のローカル線だ。
また、沿線には桜や菜の花畑があり、春には列車と一緒に撮影できるスポットとしても有名だ。
途中には、紅葉の名所として知られる養老渓谷もある。
まずは五井駅で昼食
総武線に乗り、小湊鉄道の起点となる五井駅には11時半頃に到着。
時刻表を確認すると、次の列車は約1時間後だった。
乗車券は先に買っておき、まずは昼食をとることにした。
昼食は、駅のすぐ目の前にある「こみなと待合室」へ。
待合室といっても、ここにはカフェスペースが併設されていて、小湊鉄道グッズも売っている。
パンと飲み物を注文し、列車の時間になるまでのんびり過ごした。
車窓から満開の桜を眺める
列車の時刻が近付き、小湊鉄道のホームへ向かった。
乗車券売場には行列ができていたので、やはり先に買っておいて正解だった。
列車に乗り込むと、地元の学生たちも乗っていた。
ほとんどの乗客はお花見目的で来た感じだったが、日々の生活で小湊鉄道を使っている人たちもいる。
ディーゼルカー特有のガタゴト感を味わいながら出発。
しばらくは田んぼが広がる景色の中を走っていたが、少しずつ沿線に桜や菜の花が現れてきた。
所々、カメラを持った人たちが待ち構えている撮影スポットがあった。
駅舎やホームが国の登録有形文化財となっている月崎駅。
線路脇には満開のソメイヨシノ。
養老渓谷駅の周辺を散歩
終点は上総中野駅だが、そこには休憩できる場所がないとのこと。
そこで、一つ手前の養老渓谷駅で下車することにした。
養老渓谷駅に到着し、しばらく停止している列車を撮影。
ちょうど「養老渓谷の日」というイベントが開催されていて、駅前には出店が立ち並び、とても賑わっていた。
4月6日(よーろー)は市原市観光協会が制定した養老の日で、毎年4月1週目の土日に開催しているそうだ。
特設ステージが作られ、音楽などの催し物が行われていたが、なぜかプロレスも行われていた。
養老渓谷駅にリングが設営されているのはシュールな光景だったが、けっこう人だかりができていた。
せっかくなので、駅から足を延ばして周辺を散策してみた。
養老川にかかる宝衛橋を渡る。
渓谷エリアまではかなり距離があり、徒歩ではかなり時間がかかりそうだったので、散策はここまで。
滝巡りなどもしたかったが、帰りの列車も本数が少ないため、今回は断念した。
駅に戻る途中、ちょうど通過していく列車に遭遇した。
線路脇にも菜の花がちらほら咲いている。
駅前のベンチで少し休憩してから帰りの列車へ。
再び車窓を流れる景色を楽しみながら、五井駅へと戻った。
まとめ
千葉県民としては、一度は乗ってみたいと思っていた小湊鉄道。
今回初めて乗ることができた。
列車に揺られながら桜や菜の花を眺めるのは心地よく、今までとは一味違ったお花見を楽しむことができた。
今回は五井駅 ⇄ 養老渓谷駅の往復だったが、終点の上総中野駅でいすみ鉄道に乗り継げば、そのまま房総半島を横断することもできる。
次回はそれもやってみたいと思う。